「刀剣乱舞ONLINE」(DMM GAMES/NITRO PLUS)を原案としたメディアミックスの先駆けで、2015年より続くミュージカル作品シリーズ。公式略称は『刀ミュ』。
シリーズ全体ではこれまでに様々な形態での公演を行っているが、ミュージカル本公演として上演するものは、ミュージカルパートとライブパートでの二部構成を大きな特徴のひとつとしている。
1部のミュージカルは歴史上の戦場を舞台に刀剣男士が激しく闘う重厚な歴史ドラマを描き、2部では一変して、オリジナルの衣裳を纏った刀剣男士が煌びやかなライブを繰り広げるという独自の構成が多くの観客に愛されている。
初演の翌年、2016年11月に広島県宮島の嚴島神社で、世界遺産登録20周年記念奉納行事としての特別公演という2.5次元ミュージカル初の試みが大成功を収め、アリーナ規模での大型ライブ公演も超満員となるなど、展開の規模は急激に拡大。さらに、2017年1月の上海公演をはじめとした海外公演の実績から、2018年7月には日本とフランスの両国が連携する大規模な複合型文化芸術イベントである「ジャポニスム2018」へ公式企画として参加、パリ公演を行った。

一方、音楽活動も盛んに行っており、2016年1月にCDデビューすると、その年の新人アーティスト別トータルセールスで3位を獲得。2017年9月に発売した4thシングル『勝利の凱歌』は週間チャートで1位を獲得するなど、2.5次元作品としては異例のヒットが続く。
2018年末には「第69回NHK紅白歌合戦」(企画コーナー)に初出場し、続いてTBS「CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ2018→2019」に出演。その他にも、テレビ朝日開局60周年記念「ミュージックステーション ウルトラSUPERLIVE 2019」など多数の音楽番組に出演し、大きな反響を呼んでいる。

コロナ禍に於いてもその勢いは止まることなく、全国を巡業する公演で、国内全都道府県47都市での上演を達成するなど、これまでと方向性を変えた挑戦も実を結び、2023年には八周年を記念する初の大型野外公演を富士急ハイランド・コニファーフォレストで開催した。

常に新しい景色を求め続けてきたミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ。今後の展開も注目されている。

©NITRO PLUS・EXNOA LLC/ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会